臨死体験、 脳内現象 と 死後肯定 の 両立
・・・そして 創造神 は可能か
by 晃彩 晶 Kousai Akira
立花隆氏の「臨死体験」（文芸春秋社）は、「死後」の証明でこそなくても、いわゆる臨死体験（NDE, Near Death Experience）という現象を探りたい初学者には、良い入門書です。非・専門家としての立花隆氏が、中立と全体フカンで見せてくれますから。
ですが、死後肯定論（臨死体験現実説）に立つ人には、必ずしも好まれていないようです。死にかけた人間のある程度が体験し、報告する、
- 「体外離脱して自分とその周囲、もしくは離れた場所を見た」
- 「花畑や三途の川の様な境界を見た」
- 「死んだ親族・知人に出会った」
- 「光に包まれ、たとえようもなく安らかで、幸せだった」
- 「超越的存在と接触した」
‥‥などといった、今日では世界で広く知られ、様々な立場から研究されてきたこの現象について‥‥立花氏は最後の結論においては、どちらかと言うと脳内現象説（脳内幻覚説）に近いと見えるからです。
もっとも、一貫して真実に誠実であろうとすると、立花氏のスタンスになるのは無理ありません。
- 脳の刺激により、似たような体験が得られること、
- 文化圏により、見る内容に差があること、
- そもそも、霊魂に知覚と思考の能力があるのなら、なぜ肉体に脳や感覚器官が必要なのか、
など。
ですが、完全に脳内現象としてしまうと、では体外離脱 で見た内容が、不思議と現実と合っている例があるのは、いかにも奇妙です。
筆者は、脳科学にはまったくの素人で、理系でさえありませんが、立花氏の疑問を当然としつつ、なおかつ極力無理なく、死後肯定説を成立させられないかを考えてみました。
言わば、「脳内現象説の否定による肯定論、現実説」と言うより、「脳内現象説と死後肯定説の両立」です。それは「霊魂が見る幻覚」 「脳にある幻覚機能が、死後のための脳の非肉体的バックアップ内部にも、当然コピーされていて、その幻覚機能が本来の主体に見せる幻覚」 という、おそらくは新しいアプローチになります。
・・・そもそも、脳に幻覚機能があって、それが死のプロセスで、まるで合目的的に働き出すということ自体が、なんとも不思議だと思いませんか？
ちなみに脳のバックアップそのものは、本来は、「死後も意識には脳のような機能が必要であり、脳に織り込まれた人格のストックも必要」などの理由から、保存されるのだという説です。もし輪廻転生を繰り返すなら、幾つも持つことになりますね。
また幻覚である以上、必ずしも全員見る必要はないはずです。五感の情報は、生還者が分る形である必要があるため、いわば「通俗情報」なのではないか。「あちら側」が、見た通りと考える必要はなく、更に言えば「場所」でさえないのではないか。筆者は「ネット空間」 の比喩を使いますが・・・。
臨死体験の情報に触れると、神を無視するわけにはいきません。果たして神の考えは、可能でしょうか。
キリスト教などヘブライ系の宗教は、「根源」について哲学的な思考を繰り返してきたわけですが、その主張は「万物に先立つ神」というものです。ですが、批判もあります。
筆者はそれに対して、「生まれた神」 という考え方をとってみました。
‥‥‥‥関心のある方は、是非どうぞ。
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晃彩 晶 Kousai Akira の第一ブログ
晃彩 晶 Kousai Akira 「理屈よりココロ」こそ、政治無能と弱者切捨の元凶だ！
〓記事
自殺など、臨死体験現実説の、罪と罰（？）観
臨死体験は脳のバックアップで霊魂が見る幻覚かも
（以下、続きます・・・）
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